PROJECTS

‘売りに行く、来てもらう’現代の行商活動
明治から戦後にかけて、今立村(現在の河和田・今立)では約1,500人の漆掻き集団が東北まで福井の産品を行商しながら、山々を駆け回って漆を採取。その土地の文化や情報を地元に還元したと言われています。私たちは現代版の行商活動として、全国の商業施設に行商しながら福井の産品を販売する「行商SAVA!STORE」を運営しています。出品者にはレポートをフィードバックし、今後の販売戦略につなげてもらいます。また産地に足を運んでもらうことも同時に目指して「RENEW」という産業観光イベントを運営しており、売りに行くことと、来てもらうことを両輪で捉えることが、持続可能な産地づくりに不可欠と考えています。
TSUGIがセレクトした福井のいいものを全国に伝える行商限定ショップ「SAVA!STORE」。古くから豊かな自然の恵みを受けながら眼鏡や繊維、漆器をつくり、常に手を動かしてきたまち鯖江。周辺には、和紙・打刃物・焼物・箪笥といった伝統工芸が半径10km圏内で営まれています。伝統を受け継ぎ、現在そして未来に向けて、脈々と生活に寄り添う商品をつくり続ける産地のものづくり。鯖江のプロダクトを中心に、これからの福井を担う作り手の商品を集め、“これからのつくる” をお伝えします。
RENEW(リニュー)は、福井県鯖江市・越前市・越前町で開催される、持続可能な地域づくりを目指す工房開放イベントです。毎年10月に開催し、半径10km圏内の7つの地場産業に携わる企業・工房を一斉開放し、工房見学やワークショップを通じて、作り手の想いや背景を知り、技術を体験しながら商品の購入を楽しめます。さらに雇用創出、産地内教育、通年での産業観光推進など、産地の熱量を上げる様々なプログラム展開により、産地の未来を醸成する好循環を生み出しています。
ふくいアンテナショップ291は、「都心でふれる、リアルな福井」をコンセプトに、福井県が東京都内に展開する2つのアンテナショップです。食や工芸など幅広い分野から福井が誇る逸品を厳選。世界中の人々が集まる都心から福井の今がわかるさまざまなモノ・コト・ヒトの魅力を発信します。
2023年に鯖江市と越前市が共催で始めた「越前鯖江デザイン経営スクール」では、地域産業の活性化を目的に「デザイン経営」や「広義のものづくり」を学べる3つの学びの場を提供しています。これにより、クリエイターや右腕人材を増やし、創造的で持続可能な地域産業の発展を目指します。
Past Projects
福井市-FUKUI ICHI-
中川政七商店が運営する全国のご当地土産店「日本市 日本橋髙島屋S.C.店」にて、福井の産品を集めたポップアップショップ「福井市 -FUKUI ICHI- 」のアートディレクションとVMDを担当しました。
ふくいフードキャラバン
福井新聞と共同で企画。福井の食を切り口にしたイベントをとして、福井県内を巡り、地域の人たちと触れ合いながら、その土地で育まれてきた食や風土を体感するイベントを運営しました。
Lifescape
「Lifescape」とは、オープンハウス会場で開催される新しいマーケットです。「新しい販売のカタチをつくりたい」という思いのもと、新築住宅の内覧会に目をつけ、「オープンハウス× マーケット× 竣工祭」の複合イベントを企画。
good goods fukui
good goods fukuiは、「衣食住」をテーマにしたコンセプトショップ。「TSUGI」とセレクトショップ「ataW」が運営し、県内でつくられたデザイン性の高いプロダクトを中心に、Made In Fukuiの逸品を紹介しました。
WORKSHOP
嶺北地方の地場産業を題材に、作り手が講師になり初心者でも楽しめるワークショップ。ものづくりの魅力を楽しく学ぶことで、地場産業に関心を持ってもらうことを目的に不定期で開催しています。
MONOTALK
モノトークは、ものづくりを生業にしているトップランナのトークイベントです。毎回お呼びするゲストに共通するキーワードは「ものづくり」。産地が抱える課題を解決する糸口を探ります。
TSUGIBA
福井県嶺北地方のものづくりを伝えるウェブマガジン「TSUGIBA / ツギバ」。知られざる福井のものづくりの今と未来を伝えていきます。
ふくいデザイントークラウンジ
「ふくいデザイントークラウンジ」は、これからのデザインやデザインの今といったテーマで県内デザイナーや、ものづくりの関係者とゆるく語り合うトークイベント。公益財団法人 日本デザイン振興会と協働で開催しました。
TSUGI CAFE
普段は使っていない漆器屋の倉庫兼車庫を利用し、2013年〜2016年まで年1回だけオープンしていた地場の食材をつかったカフェ。